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2009年12月12日
恐るべき高校生
スポニチから
【栗山英樹が直撃!雄星の真実 第2回】
今夏の甲子園で155キロをマークし、花巻東(岩手)からドラフト1位で西武に入団した菊池雄星投手(18)。一番の魅力である剛速球は、シンプルな技術と、人並み外れた思考力が支えていた。理想のフォームを求めて、人間の体の構造、臓器の配置までを研究。自らの頭で考える習慣のルーツは、幼少時代にさかのぼるという。なお、インタビューのもようはテレビ朝日系列「GET SPORTS」(13日24時15分から。一部地域を除く)で放送される。
栗山氏が菊池と初対面したのは今年6月だった。腕の上げ方を研究し、自ら考えてフォームを修正できるなど、菊池の思考は高校生離れしていた。
栗山 いろいろなポイントがあると思いますけど、菊池投手にとって、技術的に何が一番大事だと考えますか?
菊池 今考えているのは、とにかく左足1本で立つということ。それだけしか考えていないです。少しでもぶれたら駄目なので。自分の中で足を上げてピタッとそろう瞬間があるんですよ。そうしたら投げる。1、2、3で投げるのではなく、ピタッと来るまで待つ感じです。全部の体の軸が合わさったら行くという感じです。それ以外は気にしていないですね。
栗山 しっかり軸足で立つことだけですか?
菊池 そうですね。とにかく反動を使わないフォームにこだわっています。投げる時に“ここを意識しろ”というのは100人いたら100人違うことを言いますし、それだったら骨のつくりとかを勉強した方がいいと…。体の動かし方とかだったら100人いたら100人同じだと思うんです。ここは筋肉が多いとか、骨格がこうとか。細かいところは自分の感覚で意識すればいい。骨のつくりとかは100年たっても200年たっても基本的には変わらないことなので。臓器がこっちにあるとかも。
栗山 工藤投手や桑田投手らは、プロに入って壁に当たってからいろいろ考えたと思うんですけど、今からそのことを考えている?
菊池 楽しいですね。結局、いろんな方の本を読んでもそこにたどり着いたことに気がついたんですよ。フォームのことじゃなくて、体のつくりとか考えて、ベテランの方は博士のように分かるようになる。それを今気づくか、壁に当たってから気がつくかを考えたら、今のうちにやっておいた方がいいかなと。
栗山 つかんだこともあると思うんですけど、少しだけ教えてくれますか?
菊池 今まで心臓って左側にあると思っていたんですけど、真ん中にあるんですよね。臓器はいろいろありますけど、その中で一番重いのが肝臓で1・5キロで体の右側にある。スーパーの袋を右手で持てば体は、左側に重心を持ってくる動きになる。ピッチングも一緒。人間の体の軸は左側にあるんですよ。体はそういう意識で、もともと左側にある。真ん中ではなくて、左側につくろうとしているんですよね。真っすぐ立とうと思うので。だから左投手は軸足を意識しやすいんですよ。逆に言えば右投手は軸足で立とうとすることが難しい。その分、投げ終わった際に前脚の股関節に体重を乗せやすい。
栗山 そんなことまで考えているんですね。
菊池 これからいろんなことを教わりたいし、学びたいと思っていますけど、体のつくりは絶対ですから。絶対の軸があれば、そこに少しずつチョイスしていけばいいので。いろいろな話を聞いて、それが理にかなっていれば取り入れていきたい。野球マニアというか、野球オタクというか。研究するのが好きなので。いかに1の話を10にして、100にできるか。1つの話ですけど、それを自分で広げていく。宝物ってそこら辺に落ちていると思うんですけど、それに気付かないんですよね。いろんなアンテナを張って、いろんな人の話を聞いて宝物を拾っていく。その積み重ねが大きくなっていくと思う。
栗山 ものを考えるきっかけは子供のころからですか?
菊池 子供の時からとにかく書店にいたりとか、読書していましたね。元を探れば3歳の時から習い事をやって、今まで8個の習い事をしたんですけど。習い事をする中でいろんな経験をして、考えることを学んだのかもしれないです。ピアノ、書道、そろばん、絵画教室、プール、器械体操、バレーボール、野球ですね。全部自分から入らせてと言ったので。いろんな方の指導を受ける中で考えるクセがついたと思います。
▼人間の臓器の種類と重量 体の中で最も大きな臓器は肝臓で、体重の約50分の1の重量があり、約1・2キロ〜1・5キロ。心臓が約250グラム〜300グラム。腎臓は約130グラム。肝臓の働きは大きく3つに分類され(1)食べた物をエネルギーに変える働き(2)体に取り入れた物の解毒作用(3)不要なものを排せつする胆汁の生成がある。
恐るべき高校生ですね!
意識が違いすぎます。
私ももっと勉強せな…。
投稿者 teitoku : 2009年12月12日 15:34